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意外と身近な“バイオのちから”

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意外と身近な“バイオのちから”

 まずは知っておきたい “バイオ”の意味

誰もが一度は耳にしたことがあるであろう“バイオ”という言葉。「生き物のイメージ」「難しい科学の用語?」など、受け取り方はさまざまかも知れません。そもそもの語源は「生命」や「生命のある」という意味を持つギリシャ語の「bios」やラテン語の「vivus」などにあります。現代での解釈では、バイオとはバイオテクノロジーの略とされております。また、バイオテクノロジーとは生物学を意味するバイオロジーと、技術を意味するテクノロジーの合成語であり、生物の能力や性質を利用して人々の生活シーンに役立てる技術のことを指します。

 Case.1 私たちの飲み水をつくる

現在、バイオは私たちの暮らしのなかでさまざまなシーンで利用されています。もっとも身近なのが、私たちが日常的に利用する水道水です。日本の水道水は世界でもトップクラスのキレイで安全な水。その水をつくるには、バイオのちからが活用されています。例えば、水のろ過には微生物=バイオを利用しています。かび臭原因物質などを分解する微生物のいる砂を通すことで、水が安全な方法でキレイになるのです。また、浄水場で使われている水質の管理には、メダカを使う手法があります。水槽に浄水場の水を入れ、メダカなどの魚を放し行動を監視します。異常な行動があれば機械が検知し、毒物などによる水質異常を疑うことができます。

 Case.2 水槽の水質をコントロールする

もう一つの例は、水槽の水質を維持するろ過システムにあります。ろ過システムは、スポンジ材による物理ろ過、活性炭やゼオライトによる化学ろ過、バイオのちからによる生物ろ過があります。このうち生物ろ過は、好気性バクテリア(バイオ)を多孔質ろ材などに繁殖させて、その働きによって有害物質を無害化する働きが用いられています。水槽内の観賞魚などのフンや老廃物をバイオのちからでコントロールしているのです。

 “バイオのちから”は無限大

私たちの身近に使われている“バイオのちから”。バイオのちからを私たちの生活に利用する最大のメリットは、人や自然に優しいアプローチが出来ることです。化学品を扱う時のような注意や心配もなく、その代替として利用できるばかりか、自然環境に大きなダメージを与えることもありません。
このように、人々の生活シーンに有用なバイオテクノロジーは、これからさらに注目を集めることとなるでしょう。人や自然環境に優しいバイオテクノロジーの進化から目が離せません。

 
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